子どもの体力低下と時期別の対策【運動器検診先駆者の書籍を元に】

からだづくり

今回読んだのは、こちらの本です。

運動不足だけでなく、運動(特に特定のものだけ)のしすぎで

からだの不調に悩む子どもが増えている実態と、その対策について書かれていました。

骨が成長しきれていない?

理学療法士でもある私が読んでの感想と、お伝えしたいことを以下にまとめていきます。

子どもが「ロコモ」?

ロコモとは

そもそも、ロコモって聞いたことない人も多いのでは?

「ロコモコ」ではないんです。

これはロコモコ

呼吸器・消化器のように、からだを器官に分けた時に「運動器」があります。

筋肉・関節・神経など身体を動かす部分ですね。

このトラブルをロコモティブシンドローム→略してロコモって言います。

介護業界でも問題視されており、整形外科医たちが中心に啓発活動もされています。

でも、介護の必要な高齢者でなく、「子ども」にも「ロコモ」があるんですね。

昔と今の現状

30年前と比べると

体格は良くなっているけど、成績は悪い状態です。

むしろ書籍では

文部科学省の「体力・運動能力調査」によれば、子どもの「体力・運動能力」は昭和50年ごろまでは上昇していますが、(中略)昭和60年ごろから現在まではずっと低下し続けています。
(中略)
「こどものからだの異変」は、今の30から40代が子どもの頃から実は起こっていた現象です。

とあります。

年々下がる運動能力

僕自身、プロフィールにありますが、10歳ごろに小児成人病の疑いで保健室に呼ばれていますので、他人事ではありません。どんぴしゃです。

生活は便利になっている。スマホで何でも完結する。体力のいる仕事につく訳でもない。別に運動能力低くたって構わない。

そう感じる方もいるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。

うちの子はスポーツする訳じゃないなら関係ないのか

このからだを動かす部分が発達しきらないこと。また、うまく使えないことのデメリットは、運動面以外にも影響します。それこそが一番の問題かもしれません。

50分座っていられない子どもたち

授業を集中して聞けないのです。

なぜか、動かす部分は、姿勢にも影響しており、姿勢を50分保てないのです。

もちろん、先生は注意します。

でも、運動器が未発達なので、またすぐに姿勢が崩れます。場合によっては、発達障害として誤診されるケースもあるようです。

(理学療法士兼)特別支援教育支援員として平成最後の教室にいることがあるので実感しますが、負担のかかる座り姿勢の子どもの方が多いくらいです。

国の対策:運動器検診とは

平成28年から検診項目として追加されたものです。

対象は、小学校1年生~高等学校3年生までの全学年です。

一部、保護者がチェックするものもあります。

具体的なチェック内容などは、以下からも確認できます。

僕も実際にしてみましたが、確かに、〇か×かの判断が難しい部分もあります。

気になる場合は、通っている学校に遠慮なく相談しましょう。

要チェック:しゃがみこみ・片足立ち5秒・バンザイできますか?

以下は、判断が比較的はっきりしやすいチェック項目です。

小さい頃にできていても、中学生になってできなくなる子もいますので、コミュニケーションの一環として毎年のチェックしましょう。

しゃがみこみ

足首の硬さともいわれますが、それ以上に大切なのは股関節です。

足の裏がつかない場合、それをつけようと重心が後ろにいきます。

それをバランス保つのに股関節をより深く曲げる必要があります。

股関節が硬いと、膝・腰など近くの関節にそれだけ負担がかかりやすくなりますので注意が必要です。

片足立ち

支えが減る分、バランスをとる力が必要です。このバランスを保つ力が弱いと、背もたらに頼ったり、いざスポーツしようとして余計な負担がかかりやすくなります。

座っている時間が増えるほど、バランスとりにくくなります。

親もぜひ一緒にチェックを。

意外とふらつく片足立ち ダイエットにも〇

バンザイ(180度あがり、腕が耳につくか)

これは、肩の硬さのようですが、背骨の影響もあります。

試しに猫背でバンザイすると、180度はあがりません。

骨盤を起こし、体幹(たいかん)が働くことで背筋が自然なカーブを伴い伸びます。

この背筋のカーブは、先のバランスにも影響しますし、肺活量にも、消化吸収にも影響してくる非常に大事な部分です。

ここがととのっていないのに、バレー・バドミントン・テニス・野球などの腕を振るスポーツを過度にしたら、そりゃ肘・肩の負担が増えます。

勝つとか負けるとか、頑張るとか以前の問題な訳です。

解決策:家庭でできること

家でれきる遊びを紹介してくれるサイトをご紹介します。

こちらでは、人数・広さ・難易度・用具の有無でどんな遊びがあるかを調べることができます。

いざ、遊ぼうとしても飽きやすい子どもに対してなので、引き出しは多い方がいいですよね。要チェックです。

時期別の対策:乳幼児期

ハイハイが一番です。

歩いてほしいけど、ハイハイが大事!

でも、子どもにハイハイは将来役立つからハイハイしよー!なんて言っても動くわけがありません。

大人が一緒にハイハイする。ほしそうな物をハイハイすればとれる場所に置いてレースなどがおススメです。

待ってられないからと、抱っこして連れていくをしすぎない余裕がポイントかもしれません。

就学前~小学校低学年

外遊びがシンプルですが一番です。脳の発達としても大切です。

発達≒外の環境に適応する力といってもいいくらいですので、友達とたくさん外で遊べるようにしましょう。

これを邪魔するのが、過度な知育教材と、デジタル機器です。

なんといっても、音と映像の刺激が強すぎて、子供の注意・関心が全部もっていかれます。ある程度理性をもった大人ですら依存する人は依存してしまうのですから。

これらとの関わり方は、僕ら親の永遠の悩みかもしれませんが、時間的な制限は必要でしょう。

この時代だからこそ、缶蹴り・雲梯(うんてい)・鬼ごっこなどを親子でするのも素敵です。

特に、くぐる・渡る(上る・飛び降りる・ぶらさがる)といった

想像ではできない環境ありきの遊びは、公園が最強の発育支援ツールです。

公園は知育ツールだ!

雨の日は、大人の股下をくぐり、大人の背中を渡り、大人の腕にぶらさがりましょう。

大人の体力が尽きるまで(笑

また、家の手伝いとして、雑巾がけなど身体を使ったものをしていくのも、大切です。

小学校高学年~中学校

スポーツを通しての活動が増える時期です。と同時に、成長に伴う骨・関節系のトラブルも増えてきます。

特定のスポーツをする場合は特に、筋肉を付けること以上に、ストレッチ・ケアにも重点を置きましょう。

最後に

育児に日々奮闘している場合、追加であれこれする暇なんてないかもしれません。

でも、楽しくからだを動かす経験は子どもにとってはとても大切で貴重なものです。

現在、子供たちは外で遊ぶのに必要と言われる「環境」「仲間」「時間」全てが減っているそうです。

そんな社会自体もかわっていく必要があるかもしれません。それを待っている間も子どもの成長時期は過ぎていきます。

是非、運動を楽しむ時間をつくっていきましょう!

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